人の流れがあり、外国人観光客も通るところを探して、上野駅不忍口へ。駅の外に立つこと1時間。
「敷地内から出てください」と、警備員風の方。 すぐに「どこから敷地外ですか?」と聞いてみる。「タイルの色が変わっているところからが敷地外です」と。
振り返ると、石畳のタイルの色が変わっているのは、3mぐらい後ろ。「分かりました。タイルの色が変わったところに移動しますね」と伝えると、
「でも、そこからは大東区の管轄になりますので、お巡りさんに注意されますよ。従わないと捕まるだけですから」と(笑)
そこからも「お兄さんはどこの警備の方なんですか?」「あちら方面だと、どこまでが駅の敷地内になるんですか?」とひたすら情報収集。あらゆることはコミュニケーション。敵に回すんじゃなくて、仲良くなればいいだけだからね♪
これも”看板を掲げる”という行為をして初めて分かること。ちなみに、全90分の間に、何人ものお巡りさんが前を通っていましたが、いつも通りなんの関心も払われませんでした。
道端で、モデルハウスの道案内の看板やお店の看板を掲げている人と何が違うんだろう?違うところがあるとしたら、看板を持っているヤツがスマイルすぎるってことぐらいか。
そして、この出来事から渋谷のハチ公前や原宿、表参道って、とっても寛容な場所なんだなぁって教えてもらいました。何も言わずに自由にさせてくれているって、本当に有り難いことだよね。区や場所ごとになんとなくの厳しさの違いがあるんだろうなぁ。
それにしても、初めての場所は緊張する~!それもあってから初めて10分ぐらいは誰も来なかったんじゃないかしらん。それでも上野駅でも90分で30人以上の方とハグをしてきました。
ずーっと柱のところから見ていたアジア系の1人の女の子が、20分ぐらい経ってから駆け寄ってきてくれて、ハグをしたあとに「はいっ」と、チュッパチャップスを手渡してくれる。
ハグをしにくる側からしたら、ただ街中を歩いているときに、トロピカルなおじさんが1人でFREE HUGSの看板を掲げているわけです。そこにハグをしにくるって、めちゃめちゃ勇気がいることだと思うんだよね~。
僕も街中で見かけてもハグをしにいったことなんてなかったもの。だからね、“ハグをした上に飴を渡す”なんて行為は、本人からしたら、よっぽどハードルの高かったことなんじゃないかなぁ。
勇気をえいっと振り絞って、来てくれたんだろうなぁと思うと、こうして接点をつくってくれたことに、つい頬が緩んでほっこりしてしまうのでありました♪