山手線ぐるりフリーハグの冒険 vol.07 西日暮里駅

山手線ぐるり西日暮里

バラエティー溢れる人達と触れ合う、西日暮里

西日暮里は、初体験のオンパレード。

ハグを交わしてくれた日本人女性が頬にキスしてくれたり、イギリス人の男性がフリーハグの客引きをしてくれたり、「フレッシュハグってなんですか?」とおばさまに聞かれ、“どんな風にハグをしたらフレッシュ感を感じてもらえるんだろう?”と想像してみたり。

新しい駅に立つ度に、僕の世界はアップデートされていく。人のことは言えないけど、世の中、本当にいろんな人がいるもんだよ。

人通りが一番多い場所を陣取ろうと思って、改札を出た右側、日暮里舎人ライナーの乗り換えルートにある、スロープを降りた場所に立ってみる。

普段から西日暮里を使っている人の目線に立ってみると、乗り換えのためにスロープを下ろうとすると、今日は真正面にフリーハグの看板を掲げてる人がいるわけです。「あらま!」って感じだろう……。

そんな状況でも、立ち始めてから数分で、外国人女性がハグをしに来てくれる。結果、西日暮里では、90分間で8人の方とハグを交わす。

この駅で、フリーハグの看板を掲げる人は、よっぽど珍しいのか。

通り沿いにある居酒屋さんのキャッチがこぞって看板をのぞき込んできたり、話しかけてくれたりする。お店の中から怪訝そうな顔で観ている店員さん、ニコニコしながら見学しているおばちゃん、などなど。いろんな人に興味を持ってもらえたようです。

西日暮里駅でフリーハグ

いつか咲く花の種を、世の中に蒔き続けること

フリーハグの看板を掲げることで、誰かとハグを交わしてもらうことは、1つの結果。いつか咲き誇る花のようなイメージを持っている。

たくさんハグできたら、もちろん超嬉しいけどね。だけど、相手の反応は自分がコントロールできることではないから。着実に“いつか咲く花の種を蒔き続けること”に集中したいわけです。

例えば、帰宅途中の男性の目にフリーハグという看板が目に入る。頭の中に「フリーハグってなんだろう?」という疑問が残り、スマホで調べてみる。そうすると、フリーハグの動画に行きついて、動画を観たらめっちゃ感動しちゃう。今度、看板を持っている人を見かけたら、ハグをしてみようかな、そんな気持ちが心に芽生える。

例えば、目の前を通るカップルの女性が「フリーハグだって、あんたやってきたら?」と茶化した感じで男性に話す。「いやいや、ないでしょ!」とその場での会話のネタに上がる。数日後、ふとした拍子で、そのときのことを思い出して、2人で「フリーハグ〜♡」といいながら、ふざけてじゃれ合う←幸せカップルすぎる(笑)

例えば、翌日の職場で「昨日、西日暮里の駅前でフリーハグしている人がいたよ」「あ、俺もみたよ!」なんて会話が休憩中に飛び交う。その場に居合わせた同僚が「フリーハグってなんだろう?」と思って、こっそり調べてみて、興味をもつキカッケになる。

もう、看板を掲げて立っちゃっている以上、誰かの心の中に自然と種を蒔いてしまっている。どこでどんな花を咲かすかは分からないとしても。

それは“フリーハグ”という行為じゃなくても、すべて一緒。

あなたが「いいなぁ〜」と感じたことに向かって行動したり、発信したりしている以上、それは必然的に誰かの心に種を蒔くことにつながっている。

こんなことを思うのも、ハグを交わす人達の中に「一度やってみたかったんです」と伝えてくれる人が多いから。

それって、今までに誰かが蒔いてくれた種がその人の中で育っていて、ただ僕の前でハグという花を咲かせてくれただけ。

だからね、決して自分だけの力じゃない。いろんな人が蒔いてくれた種が目の前で実っている背景を忘れたくないし、いつか誰かの前で咲くであろう花の種を自らも蒔きつづけたい。

西日暮里でフリーハグ 03

あなたが蒔きつづけたいのは、どんな種ですか?
その種は未来、どんな花を咲かせますか?

ふと、そんなことを感じた西日暮里でした♪

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