「この子にハグしてもらえますか?」
1人のお母さんが押していたベビーカーから、赤ちゃんを持ち上げて笑顔で近寄ってきてくれる。キョトンとした顔の赤ちゃん。その肩に、ポンポンと優しくふれる。
お母さんからしたら、赤ちゃんって、宝物。
その子を抱えて、見ず知らずの他人……詳しく説明しよう。平日の午前中からフリーハグの看板を御徒町で掲げて、山手線1周の冒険だ!と楽しんでいる33歳5ヶ月を迎えた男性……に近寄ってきてくれるって!
ただ目の前にいる人間を信頼してくれるってこと。なんと素敵な街、御徒町。
山手線フリーハグも、御徒町で3駅目でした。時間帯は平日のお昼前。北口を出た左側に90分間立ってみて、ハグしてくれた人は5人だった♪
前回、上野・秋葉原と、新しい場所に立ってみたことで、身体に力が入りすぎているなぁと感じたので、今回はリラックスして立つことを意識してみる。
・初めてだから、勝手が分からなくて緊張する
・初めてだから、余計なところに力が入って異常に疲れる
・初めてだから、最後まで出来なかった(なにが?)
そんなことって、よくあるのかもしれない。
初めてやることに対しての“恐怖心”って、身体がそれを避けようとすることから、生まれるだけなんじゃないかなぁ。
でもね。怖いのって最初の5分ぐらいだけなんだな、これが。
勇気を出して、えいって飛び込んでみると、その先に楽しい瞬間があったり、段々慣れてきたりして、
「なんでこんなこと怖がっていたんだろう?」
「自意識が強かっただけかも?」
「もっと早くやっても良かったんじゃない?」
そんな心の声が聞こえてくる。
心の安全領域の外に飛び出して、どんどん慣れちゃう過程を何度も繰り返してみる。
そうすると、新しいことにチャレンジするときに感じる“恐怖心”って感覚は、当たり前って思えてくる。
Mr. KYOUHUSHIN と友人になって、やりたいって思うことを、えいっと行動しちゃうか。
Mr. KYOUHUSHIN を敵に回して、やりたいことを抱えたまま、数年経過させて、腐敗させちゃうか。
自分の思い込みハウスの中で一生を生きるか。
自分の思い込みハウスの外に1回だけ足を踏み出してみるか。
すべて自分次第だなって、“FREE HUGS”の看板を掲げながら思ったわけです……あんまり人が来ないから、いろんなことを考える時間があったと解釈してくださいませ(笑)
ただね、一歩アメ横に入ると、すぐに海外からの観光客がハグをしに来てくれるのよ。う~ん、あのオープンさはどこからやってくるのだろう?(≧∀≦)
とはいえ、アメ横以外の御徒町は、他のエリアからたくさんの人が遊びに来ている渋谷・原宿とは、また違った空気感。そこに生活が見えるし日常が流れているから、人々の心のモードも違う。
逆にいうと、そんな場所でもハグしてくれる人がいるって、すごいことだなぁと。
そんな御徒町でのフリーハグ体験でした♪