山手線ぐるりフリーハグの冒険 vol.04 鶯谷駅

鶯谷でフリーハグ
あなたは山手線に鶯谷という駅があることを知っているだろうか。山手線29駅の中で、乗降客数が最も少ない駅、鶯谷。

4駅目は、その鶯谷でフリーハグ。なんともシュールな体験。そもそも、僕も初めて降りたんだけど、フリーハグ云々じゃなくて、鶯谷そのものをレポートしたくなる魅惑の土地だった(笑)

駅の西側には果てしない霊園、駅の東側には果てしないラブホ街が広がっている。北口から南口に最短ルートで歩こうとすると、迷宮のようなラブホ街を抜けなくてはならない。それでも、大通りにはオシャレな居酒屋さんがあったりする。とっても不思議な場所。

南口は、恐ろしくのどか。山手線にこんなにのどかな改札があるのねって感動すら覚えた。

ふと、子どもの頃によく遊びにいったおばあちゃんの家があった釜石を思い出す。それでも、釜石線の小佐野駅の方がもっと栄えていたわ。

あまりにのどかすぎて、ロッカーに荷物を預けてから、看板を掲げるまで、この企画が始じまって以来、初めて躊躇したもんね。上野、秋葉原、御徒町では味わえなかった緊張感。

ペットボトルの水を飲みながら、立つのを先延ばしするために時間を潰す。「ここで1人でフリーハグってアホじゃないか」と。まあ、アホ認定はとっくに頂いているだろうから今更そんなことは言ってられない(笑)

覚悟を決めて、フリーハグの看板を掲げるわけです。タクシー乗り場の真ん前で。だって、南口の前には小さなタクシー乗り場以外ないんだもの。

それでも、立ち始めた18時頃は、まさに帰宅ラッシュ。1本の列になったような人通りが常にある。

だから、鶯谷でもハグできちゃったんです。

駅前に立ち初めてから5分ぐらいで、3人ぐらい来てくれました。「これはすごい!」と思っていたら、辺りが暗くなってきたか、僕のテンションが下がり始めたか、そのペースは保てず、90分間でハグした人数は、結果5人。

ハイライトシーンは、駅前で別れを惜しむ高校生カップルが人目もはばからず、ハグを始めたとき。その向かいでフリーハグの看板を掲げ続けているトロピカルなおじさん…。

高校生カップルのハグは5分ほど続く。鶯谷から帰宅する人、鶯谷へ帰宅した人、両者の目線を十分に集めまくる。なんせ駅前で立ち止まっている人は僕らぐらいなんだ。

鶯谷で、熱烈なハグをし続け、注目を浴びる、高校生カップル。
鶯谷で、無言でハグを求め続け、スルーされる、トロピカルなおじさん。

……絶妙のコントラスト。そして、完全な敗北。

この奇跡の瞬間の写真を観たい方は、こちらへ!って、やりたかったんだけど、非常に残念ながら、この瞬間の写真は、僕の心の中にしかない。最高の瞬間だった(笑)

フリーハグに対して、微笑みを返してくれる人はたくさんいるんだよね〜。きっと、ハグをする人が出だしたら、もっと人は集まってくるんだろうね。

大道芸人が目の前に人だかりを作りたがるのも、ラーメン屋さんがお店に行列を作りたがるのも、同じ心理なんだろうなぁ〜って思いました。

とはいえ、秘境、鶯谷をコンプリートしたことは、揺るぎない自信につながりました。「な、なんの自信ですか」って聞かれるかもしれないけど(笑)

今後、山手線では、このプレッシャーに勝る駅はないよ。そう確信できて、山手線1周フリーハグ企画になんの躊躇もなくなりました。マジですごいよ。

ありがとう、鶯谷。

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